米Microsoftの検索エンジン「Bing」が商標権侵害にあたるとして、米ミズーリ州セントルイス市の小規模なデザイン会社「Bing! Information Design」が訴えを起こした。商標権侵害に加え、マイクロソフトによる不当競争と事業成長の妨害を主張している。

 Bing! Information Designが契約する法律事務所の米Simon Law Firmによると、米国時間2009年12月16日にセントルイス市巡回裁判所に訴訟を申請した。Bing! Information Designは2000年に事業を開始。それ以来「Bing!」を同社Webページなどに使用し、広告やプロモーションを展開してきた。

 一方Microsoftは2009年6月にBingのサービスを開始し(関連記事:米MSの新検索サービス「Bing」が前倒しでオープン)、積極的にプロモーションを展開している。Bing! Information Designは、この名称が両社の関係について混乱を招き、原告の商標価値を低下させていると主張。裁判所に対し、Microsoftに損害賠償支払いを命じるよう求めた。

 Microsoftの広報担当は、米メディア(米Infoworld)に送った電子メールで、「この訴訟にはメリットがない。また、当社は原告と当社のサービスに関して市場で混乱が起きているとは思わない」との見解を示している。

[発表資料へ]