テクノロジーネットワークスは2009年12月21日,2009年12月に鳥取県のケーブルテレビ局4局に対し放送用信号(RF信号)の定点監視が可能な「RF常時監視サービス」の提供を開始したと発表した。導入を始めた4局は,中海テレビ放送,鳥取中央有線放送,鳥取テレトピア,日本海ケーブルネットワークである。

 RF常時監視サービスは,ケーブルテレビの放送品質の維持・管理を目的とし,基盤システム(ヘッドエンド・システム)から発信されるRF信号レベルの日々の測定データの蓄積および信号レベルの監視を行い,障害発生時の状況把握を容易にするサービスである。リーダー電子製のシグナルレベルメーター「LF986」と,テクノロジーネットワークスが開発した計測端末(データロガー),データを蓄積するサーバーを組み合わせて,24時間365 日のRF信号の自動監視を実現するというASPモデルのサービスである。データロガーが収集したデータはインターネット上のサーバーに蓄積されて,測定ポイントの状態やデータロガーの稼動状況の確認をWebページから行うことができる。

 鳥取県内のケーブルテレビ局で構成される鳥取県ケーブルテレビ協議会は,放送のフルデジタル化を見据えて,正常な送受信の監視を各局で連携して行うことを目的に,このサービスの採用を検討したという。なお鳥取テレトピアについては,既に今年9月にこのサービスの提供を開始していた。

 テクノロジーネットワークスは,2009年1月1日にジェイコムテクノロジーとアットネットホームの合併に伴い,社名変更して発足した会社である。このRF常時監視サービスについては,ジュピターテレコム(J:COM)のほか,高岡ケーブルネットワーク,大分ケーブルテレコム,飯田ケーブルテレビ,伊万里ケーブルテレビジョンなどが採用している。

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