エムオーテックスは2009年12月18日,クライアント管理ソフト「LanScope Cat6」のマイナー・バージョンアップを発表した。2010年1月26日に,アプリケーション配布機能などを強化した新版(Ver.6.4.0.0)をリリースする。

 LanScope Cat6は,インベントリ管理,アプリケーション配布,操作ログの収集管理などを行うエージェント型クライアント管理ソフトである。監視/管理対象となるクライアントPCに専用のエージェント・ソフトをインストールして情報を収集し,サーバー・ソフトが一元管理する。

 新版では,特にアプリケーション配布機能を強化した。管理者が行ったアプリケーションのインストールの操作手順を“録画”することでインストール・ファイルが作成できる機能を追加。クライアントPC側では,このファイルを“再生”するだけでインストールが完了する。これまで,自社開発ソフトなどインストール用スクリプトが提供されていないアプリケーションを配布するには,管理者がスクリプトを作成するか,システム・インテグレータなどに作成を依頼する必要があった。新版では,こうしたスクリプト作成の作業が不要になる。

 また,アプリケーション配布時のネットワーク負荷を低減するために,「BITS(Background Intelligent Transfer Service)」と呼ばれるファイル転送方式を採用した。BITSは,マイクロソフトのWindows Updateで使用されているネットワーク負荷分散技術で,アイドル状態のネットワーク回線の帯域幅を使ってファイル転送を行う。さらに,アプリケーション配布途中でクライアントPCが再起動やシャットダウンされても,次回接続時に続きから自動再配信を行う「レジューム機能」を追加した。