エクスチェンジコーポレーション(ExCo)は2009年12月16日、個人間の融資を仲介する会員制サイト「AQUSH(アクシュ)」を開設した。「maneo」の登場などで国内でも開拓が進むソーシャルレンディング市場に新規参入する。

 AQUSHのソーシャルレンディングを利用することで、貸し手は銀行預金やMMF(マネー マネジメント ファンド)より有利な利回りの個人ローンに投資でき、借り手は信用力に見合った公正な金利で融資を受けられる、とExCoは説明している。

 貸し手として利用する場合、匿名組合を通じてAQUSHの個人向け無担保ローンに出資することになる。出資できる金額は5万円―2000万円。希望する投資金利は年率4―15%のあいだで1%刻みで指定できる。同時に借り手の信用リスク指標「AQUSHグレード」をみて、どの程度リスクのある相手に貸したいか提示する。その後AQUSHのシステムが、貸し手の提示した金利と信用リスクを組み合わせ、妥当な借り手を選ぶ。

 借り手として利用する場合、AQUSHの審査を経たうえで、10万円―300万円の範囲で資金を調達できる。借入金利は実質年率6.03%から17.95%。借入期間は36カ月。返済方法は固定金利の分割返済型。取引の安全性を確保するため、借入枠の範囲内で自由に利用できるリボルビング型のカードローンは採用していない。

 運営会社のExCoが本人確認、信用調査、資金の受け渡し、債権管理・回収を一貫して手がける。同社は貸し手から営業者報酬を、借り手から融資手数料を受け取って収益を上げる。具体的には貸し手から毎月の約定返済前の貸付金残高の0.125%に相当する金額を月ごとに受け取るほか、借り手から借入金額の3%相当額を借り入れ実行時に受け取る。

■関連情報
・エクスチェンジコーポレーションのWebサイト http://www.exchange.co.jp/