UQコミュニケーションズは,月額で下限380円から上限4980円の2段階定額としたWiMAX方式のデータ通信サービス「UQ Step」を2009年12月18日から開始すると発表した。これまで提供していた月額4480円の定額サービス「UQ Flat」から,下限額を大幅に引き下げた。月によって通信量の差が大きいユーザーに向けたサービスと位置づけている。

 下限額380円には9050パケット(1パケットは128バイト,9050パケット合計で約1.1Mバイト)までの通信料が含まれている。以降は1パケットにつき0.042円が加算され,11万8575パケット(約14Mバイト)以上で4980円の上限額固定となる。UQ Stepのユーザーは公衆無線LANサービスのUQ Wi-Fiも無料で利用できる。

 イー・モバイルも,2年契約で下限1000円で上限5980円という同様の2段階定額プランを提供している。UQ Stepは下限額を380円に引き下げたのに加え,契約期間の制限を設けていない。通信可能エリアの違いはあるものの,今回の新料金プランの提供でデータ通信サービスの間での価格競争を引き起こす可能性もありそうだ。なお,UQ WiMAXは通信可能エリアを順次拡大しており,2009年12月の時点では45都道府県330市町村に基地局を設置したという。

 UQコミュニケーションズでは,今回の料金プラン追加に合わせて,MVNO向けプランにも変更を加えている。卸電気通信役務として回線提供する場合の料金は,契約者回線ごとに340~約3500円としている。