写真1●台湾カマンギ製のクラウドデバイス「WebStation」
写真1●台湾カマンギ製のクラウドデバイス「WebStation」
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 NECビッグローブは2009年12月17日,米グーグルの端末プラットフォームAndroidを搭載した「クラウドデバイス」の販売とアプリケーション・マーケット「andronavi」の構築に乗り出すと発表した。

 端末としては,現時点で台湾カマンギ(Camangi)製とNEC製の投入を予定している(写真1)。いずれも7インチ(800×480ドット)のカラー液晶モニターを装備し,タッチパネルで操作する。無線LANと第3世代携帯電話(3G)およびWiMAXによるネットワーク接続機能を持つ(初期版ではWiMAXと3Gは外付けのUSBモデムを利用)。カマンギ製の製品は2010年2月上旬から3月まで100人に対する試験サービスを実施し,その後,販売を開始する。「価格は3万円台を想定している」(NECビッグローブの取締役執行役員の古関義幸常務)という。一方,NEC製の端末は2010年中ころに発売する予定。30フレーム/秒の動画再生機能をウリにする。

 アプリケーション・マーケットのandronaviは,ビッグローブの課金基盤と,情報配信基盤を使って提供する。同アプリ・マーケットには,ビッグローブが提供する端末以外からもアクセスして,アプリケーションを購入できる。他の携帯電話向けアプリ・マーケットと同様,国内外の開発者にアプリケーションを登録してもらい,販売手数料を徴収する形にする。アプリケーションの実行環境はカスタマイズしておらず,グーグルが提供している環境をそのまま利用できる。

 2010年1月に無料のアプリケーション配信を開始し,同年4月には有料アプリケーションの配信を開始する。1回ごとの都度課金や月額のような継続課金,1日や1週間などの期間限定課金など,様々な課金体系を用意するほか,コンテンツの著作権保護機能も充実させるという。秋には海外展開も始める予定としている。

■変更履歴
記事公開当初,アプリケーション・マーケットの名称を「androidnavi」としていましたが,正しくは「andronavi」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2010/01/08 11:40]