米IBMは米国時間2009年12月16日,ビジネス・プロセス管理(BPM)ソフトウエア・ベンダーの米Lombardiを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

 BPMは,ビジネス・プロセスを自動化することで,企業の意思決定やコスト効率の向上を支援する。製品企画,サプライ・チェーン実行,保健申請,クレーム管理,人事,ITサービス,調達などの業務での導入を想定している。

 部門ごとに特化したLombardiのソフトウエアはIBMの大企業向けプロセス管理ソフトウエアを補完するとして,エンド・ツー・エンドの自動化ソリューション導入を考える顧客にアピールできると,IBMは考えている。

 LombardiとIBMは長期にわたって提携関係にあり,Lombardiは早期からIBMの「WebSphere」製品をサポートしている。テキサス州オースチンに本社を置き,英国,フランス,ドイツに拠点を持つ。顧客は金融サービス,政府機関,医療,保健,生命科学,製造,小売販売,通信などさまざまな業界にわたる。

 IBMが引用した米IDCの調査によると,BPMソフトウエア市場は今後4年間で年平均約15%成長する見通し。2009年の17億ドル規模から,2013年には30億ドル規模に拡大する。

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