IPv6普及・高度化推進協議会は2009年12月16日、IPv6検証環境(テストベッド)の利用受付を開始したと発表した。検証環境がある場所は慶應義塾大学新川崎タウンキャンパスと、ブロードバンドタワー 西梅田データセンターの2カ所。このテストベッドは、総務省の「IPv6対応に向けたテストベッドによる実証実験に係る請負」の一環として実施される。

 IPv6検証環境は、IPv4アドレス枯渇に対応するために新しい技術を導入する必要がある企業向けに、導入のための試験をする場として提供する。利用企業は、テストベッドに機材を持ち込んで、あるいはテストベッドにある機材を使ってIPv6移行手順を検証したり、テストベッドの機材を使ってLSN(large scale NAT)などの技術を試したりできる。テストベッドに機材を提供しているメーカーや、IPv6普及・高度化推進協議会のビジネステストベッドWGの構成員で組織する専門チームが、検証するシステムの設計、コンサルティング、検証作業の補助などで協力する。

 このテストベッドは誰でも無償で利用可能。利用に際しては申し込みをしたのち、IPv6普及・高度化推進協議会とNDA(non-disclosure agreement)を結び、スケジュールを調整して検証する。また検証の実施後に、検証手順や検証結果を聞くアンケートへの協力を求められる。テストベッド施設の設備利用には費用はかからないが、機材持ち込みの場合の輸送費は自己負担になる。

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