米Adobe Systemsは米国時間2009年12月15日,2009会計年度第4四半期(2009年9~11月)と通期(2008年12月~2009年11月)の決算を発表した。第4四半期の売上高は7億5730万ドルで,前年同期の9億1530万ドルから17%減少したが,前期の6億9750万ドルからは9%増加した。当期の数字には,9月に買収した米Omnitureによる売上高2630万ドルが含まれる。

 会計原則(GAAP)ベースの純損失は3200万ドル(希薄化後の1株当たり損失は0.06ドル)。前年同期は純利益2億4590万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.46ドル),前期は純利益1億3600万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.26ドル)を計上していた。

 GAAPベースの営業利益は1億5360万ドルで,前年同期は2億7320万ドル,前期は1億6760万ドルだった。

 同社社長兼CEOのShantanu Narayen氏によると,第4四半期は同社製品に対する顧客の需要が回復したという。同氏は,「これまでに行った投資と,今後投入する新製品により,景気が回復するとともに売上高が拡大していくだろう」と述べた。

 通期の売上高は29億6400万ドルで,前年度の35億8000万ドルから18%減少。GAAPベースの純利益は3億8650万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.73ドル)で,前年度の8億7180万ドル(同1.59ドル)から半分以下に縮小。GAAPベースの営業利益は6億9050万ドルで,前年度の10億2800万ドルから減少した。

 また同社は今後の業績見通しについても明らかにした。2010会計年度第1四半期(2009年12月~2010年2月)の売上高を8億~8億5000万ドルの範囲と予測する。そのうちOmnitureの売上高として約7800万~8300万ドルを見込んでいる。

[発表資料へ]