図1●両社の画面の比較
図1●両社の画面の比較
[画像のクリックで拡大表示]
図2●両社のコードの比較
図2●両社のコードの比較
[画像のクリックで拡大表示]

 米Microsoftは,同社インターネット事業MSNの中国合弁会社MSN Chinaのサービス「Juku」(ベータ版)が盗用コードを使っていたとされる問題で,米国時間2009年12月15日に声明を発表した。同社はJukuの一部コードがコピーであることを認めている。

 Jukuは,MSN Chinaユーザーがマイクロブログやオンライン・ゲームを介して友だちを作ることができるアプリケーション。外部の中国ベンダーがMSN China向けに開発し,11月にリリースした。カナダのPlurkは同社ブログへの12月14日付けの投稿で,Jukuの約80%のコードベースが同社サービスから直接盗用されていること,JukuがPlurkのスクロール・ナビゲーション・システムをそっくり真似ていることなどを指摘し,「MSN Chinaは当社のサービスを盗み取った」と非難した。

 MicrosoftがMSN Chinaと調査を行ったところ,実際にコピーしたコードが使われていることが分かった(図1図2)。MicrosoftはJukuへのアクセスを無期限で停止することを決定。また,「当社は非常に落胆している。しかしこの責任を負い,Plurkに謝罪し,状況や対応について直接説明するつもりだ」と述べている。

 Microsoftは,「明らかにベンダーによるMSN Chinaとの契約違反であり,Microsoftの知的財産に関するポリシーに反する。当社は,外部の開発を採用する際に,他社の知的財産権を侵害しないことを契約書にはっきりと含めている」と釈明した。

[発表資料へ]