米Amazon.com傘下の米Amazon Web Servicesは米国時間2009年12月14日,仮想サーバー・ホスティング・サービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」のITリソースを入札方式で購入する新料金メニュー「Spot Instances」を発表した。ユーザーは上限価格などを設定してリソースを要求し,条件に合うリソースが余っていれば利用できる。
入札は,上限価格や使いたいリソースの種類/量,提供地域,インスタンス数を決めて行う。リソースの価格は余剰量と要求量のバランスで決まり,提供価格を上回る入札をしたユーザーに割り当てられる。リソース使用中に提供価格が上限価格を超えると自動的に使えなくなるため,ユーザーは想定以上の料金を課金されずに済む。利用時間を事前に決めにくいビデオ会議やデータ処理,非常に短時間で済むような作業などに適した料金メニューで,利用コストを削減できるという。
Spot Instancesは既存の料金メニュー「On-Demand Instances」「Reserved Instances」と同じホスティング・システムを使うため,入札だけで十分なリソースを確保できない場合は随時ほかの料金メニューでリソースを追加できる。Amazon Web Servicesでは,Spot Instancesの提供価格はおおむねOn-Demand Instancesの料金より安いとしている。
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