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クラウドを“時価”で提供、米Amazonが仮想マシンの時間貸しに入札制を導入

2009/12/15
高橋 秀和=ITpro
画面●Amazon EC2の入札制課金「Spot Instaces」の入札画面
画面●Amazon EC2の入札制課金「Spot Instaces」の入札画面
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 米Amazon.com傘下の米Amazon Web Servicesは米国時間2009年12月13日,同社の仮想マシン・ホスティング・サービス「Amazon EC2」の課金体系に入札制の「Spot Instances」ベータ版を追加した。ユーザーが指定した入札価格を下回ると仮想マシンが起動し、上回ると仮想マシンが停止する。入札価格に応じて仮想マシンが動的に増減するため、金融・バイオ関連の解析処理や動画変換などの映像処理などジョブ並列化のロジックが組みやすい用途に向く。

 Spot Instancesのスポット料金は需要に応じて変動する。例えば通常は0.085ドル/時の仮想マシンを、スポット料金が0.05ドル/時に入札するとする(画面)。この際0.07ドル/時で入札すると、0.05ドル/時で仮想マシンが起動し、料金が0.07ドル/時を上回るまで割安な料金で使い続けられる。

 ユーザーは管理ツールやAPIを通じて取得したスポット料金や過去の履歴を取得可能。需要予測と予算に応じた入札価格を算出できる。入札の有効期限は、1回のみ、永続的、期間指定のいずれかを選択。仮想マシンのスペックや稼働データセンターの指定と合わせて入札する。

 これまでEC2は、従量制、年間契約で値引き率が決まる予約制の「Reserved Instance」という二つの課金体系を用意していた。これにSpot Instancesが加わることで、EC2をSaaSプラットフォームとする大口ユーザーなどは、利益の極大化やサービス内容の充実を図れるようになる。またAWSとしても、これまで空いていた仮想マシン・リソースの利用率の向上を見込める。

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