米Microsoftは米国時間2009年12月10日,医療業界向けソフト開発会社の米Sentillionを買収すると発表した。買収手続きは2010年前半に完了する予定。買収額については明らかにしていない。

 Sentillionは買収完了後も引き続き米マサチューセッツ州アンドーバーに本社を置き,自社製品の販売とサポートを行う。Microsoftは自社の医療機関向けデータ集約プラットフォーム「Amalga Unified Intelligence System(UIS)」とSentillion製品を統合したソリューションの長期的発展に取り組む。

 Sentillionの文脈管理技術とシングル・サインオン技術をAmalga UISに取り入れることで,医師がリアルタイムの診断と適切な措置を迅速に実行できるよう支援するとしている。医師の作業を簡素化し,面倒なITシステムを扱う手間を減らしてより多くの時間を患者に向けられるようにする。

 MicrosoftのHealth Solutions Groupコーポレート・バイス・プレジデントであるPeter Neupert氏は,「両社は共通のビジョンを持っており,両社の製品と戦略の統合は理にかなっている」と述べた。Sentillionの技術は,1000以上の病院が導入しているという。

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