米Googleは米国時間2009年12月8日,Ajaxアプリケーション開発キットの新版「Google Web Toolkit(GWT)2.0」をリリースした。同社のWebサイトから無償ダウンロードできる。

 GWTは,既存のJavaツールでAjaxアプリケーションを作るオープンソース開発キット。Javaで記述されたプログラムをJavaScript/HTMLコードに変換するため,JavaScriptの知識を持たない開発者でもWebアプリケーションを作ることができる。新版は,Webブラウザ「Google Chrome」の機能拡張として実現したパフォーマンス解析ツール「Speed Tracer」を採用。速度低下につながるボトルネックを見つけると,Webアプリケーションの高速化に役立つとしている。

 コードの分割ダウンロードに対応し,すべてのコードをダウンロードする前にWebアプリケーションを起動できるようにした。起動に必要なコードを先に提供し,ほかのコードを必要に応じてダウンロードさせるといった処理を行うと,ユーザーを待たせずアプリケーションを動かせる。

 新たな宣言型ユーザー・インタフェース(UI)フレームワーク「UiBinder」も用意した。UIを含むプレゼンテーション層とアプリケーションの動きを記述するロジック層を分けて開発できるため,開発期間の短縮につながるという。

[発表資料]
[Google公式ブログへの投稿記事]