米Googleは米国時間2009年12月8日,オープンソースWebブラウザ「Google Chrome」のMac OS X/Linux用ベータ版をリリースした。Webサイト(Mac OS X用Linux用)から無償ダウンロードできる。同社はWindows/Linux用Chrome向けに機能拡張のベータ提供も始めた。

 Mac OS X用Chromeの対応OSはMac OS X 10.5以降。米Intel製プロセサ搭載のMacintoshで利用可能。Mac OS Xのパスワード管理機能「キーチェーン」に対応させたほか,ブックマーク・バーを開く際のアニメーションをMac OS X風にするなど,作りを一般的なMac用アプリケーションに合わせたとしている。なお,機能拡張やブックマーク同期/管理機能,クッキー管理機能はまだ搭載していない(関連記事:Google,ブックマーク同期機能を搭載したChrome 4ベータ版を公開)。

 Linux用Chromeは,Linux環境との整合性に配慮して開発したという。ツールキットGTKのテーマを採用し,標準的なシステム・パッケージ・マネージャによるアップデートの管理が可能で,GNOMEとKDEの両デスクトップ環境で利用できる。対応しているLinuxディストリビューションはDebian/Ubuntu/Fedora/openSUSE。

 現在Googleがギャラリーで公開している機能拡張は現在300種類上あり,Windows/Linux用Chromeから利用できる。Mac OS X用の機能拡張は,開発者向け提供を間もなく開始する予定(関連記事:Google,「Chrome」向け拡張機能の登録受付を開始)。

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