米Twitterと米InterActiveCorp(IAC)傘下の地域情報サイト大手Citysearchは米国時間2009年12月7日,CitysearchがTwitterのサービスを導入し,地域企業向けにTwitterとの連携機能の提供を始めたと発表した。

 Citysearchに自社店舗などの情報を掲載する企業は,そのプロフィール・ページとTwitterを連携させることができ,つぶやき投稿のためのテキスト・ボックスやログイン情報入力欄を設置可能。これによりサイト訪問者がプロフィール・ページから直接つぶやきを投稿できるようにする。

 CitysearchはTwitterのサインアップAPIを導入しており,まだTwitterのアカウントを取得していない企業は,Citysearch内にある自社の管理ページからアカウントを作成できる。プロフィール・ページでは企業が顧客に向けて発信するつぶやきと,サイト訪問者が企業に向けて投稿するつぶやきが表示され,双方向でリアルタイムにコミュニケーションがとれる。

 Citysearchは,全米の地域企業の情報を掲載している。レストラン,バー&クラブ,ホテル,ショッピングなどのリスティング・ページを用意しており,その掲載店舗/サービス数は約7万5000件。所在地や,地図,電話番号といった従来のディレクトリ情報と,Twitterのようなソーシャル・メディアの情報を一緒に掲載することで顧客の利便性を高めるのが狙い。

 TwitterとCitysearchの発表資料では明らかにしていないが,米メディア(New York Times)は,今回の提携が両社による企業向けサービス提供計画の第1弾と報じている。両社はWebにおけるクチコミ情報の分析サービスなどを共同で提供することについて協議しており,次の段階では企業向けのより広範なサービスを計画しているという(関連記事:広がるTwitterのビジネス利用,本家の収益モデルはいかに?2010年は収穫の年)。

[Twitter公式ブログへの投稿記事]
[Citysearch公式ブログへの投稿記事]