紀伊國屋書店のDVD・CD専門ショッピングサイト「Forest Plus」が、利用者の好みを学習し、興味を持ちそうな商品を紹介(レコメンド)する学習型推論エンジン「NEXTe」の実証実験を始めた。NEXTeの開発元エイムが2009年12月4日に明らかにした。

 Forest Plusに会員登録した利用者の商品購入/閲覧履歴を分析して1人1人の好みを学習し、興味を持ちそうな商品を推測、紹介する。実験に使うNEXTeは、脳の働きを模した「ニューラルネットワーク」を組み込んでおり、人間が物事を考え判断するように推測を行う。

 DVDのように、利用者の好みが購買行動に大きな影響を与え、かつ好みそのものが変化していく分野では、こうしたエンジンが学習を繰り返しながら商品を紹介する手法が有効だと、開発元のエイムは見込む。

 エイムは併せて、NEXTeの体験版サイト「recommen.jp」を刷新したと発表した。同サイトでは、利用者がお気に入りとして登録した商品から好みを学習して図に表示する。また利用者ごとに紹介する商品の傾向をグラフ化するなど、レコメンドエンジンの性能を確かめられるようになっている。

■関連情報
・紀伊國屋書店のWebサイト http://www.kinokuniya.co.jp/
・エイムのWebサイト http://www.aim-inc.co.jp/