総務省四国総合通信局の「地域コンテンツの流通モデル化に関する調査検討会」は,実証実験の一つとして伊予鉄道の路面電車の車内で地域映像コンテンツを配信する実験を2009年12月上旬から2010年1月31日まで行う。

 内容は,「WiMAXとエリア限定ワンセグを用いた移動体におけるサイネージ実証実験」というものである。地域映像コンテンツを,地域WiMAXを使って伝送する。路面電車に設置した受信機で受信し,免許不要の微弱電波によるスポット・ワンセグで,携帯電話機向けに配信する。地域WiMAXは,地元の愛媛CATVのサービスを利用する。スポット・ワンセグの送信機は,調査検討会が用意した。

 乗客を対象に地域映像コンテンツの放映と視聴した感想などのアンケート調査を実施する。利用シーンに応じた地域コンテンツのニーズと,地域活性化への効果の把握などを目指す。

 「地域コンテンツの流通モデル化に関する調査検討会」は,地域コンテンツを継続的に流通させる仕組みづくりの検討を進めている。ここでいう地域コンテンツとは,地域に特化した情報や話題などを,その地域の行政や住民,学校,NPO,メディア企業などが主体となって制作し,地域のメディア(インターネットや放送事業者など)を通じて地域内外に配信・放送されるデータと捉えているという。

 この実験に先立ち,2009年12月4日の午後からは関係者や報道機関を対象にしたデモが予定されている。

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