写真●管理画面にUS West(N. California)が登場
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 米Amazon.com傘下の米Amazon Web Servicesは米国時間2009年12月3日,同社のクラウド・コンピューティング・サービス「Amazon Web Services」を運用するデータセンターに米国カリフォルニア北部のセンターを追加した(写真)。これまで日本のユーザーは米国東海岸のセンターが最寄りだった。新センターの利用で若干の遅延低減が見込める。

 新センターでは、仮想マシン・ホスティング・サービスの「Amazon EC2」をはじめ、Webストレージ・サービスの「Amazon S3」、分散処理フレームワーク「MapReduce」のSaaSサービス「Elastic MapReduce」など従来センターと同じサービスを利用できる。

 料金は米国東海岸センターより約10%高くなる。例えばEC2では、欧州AWSと同じ0.095~2.68ドル(米国東海岸センターは0.085~2.4ドル)。AWSは料金差の理由について「運用コストが異なるため」と説明している。また、EC2の仮想マシン・イメージはセンター間で流用できない。

 なおAWSは2010年前半にシンガポールのデータセンターで運用を始める予定(関連記事)。