放送と通信の融合法制について,元々の予定通り来年(2010年)の通常国会において法案を提出する方向で準備が進んでいる。2009年12月1日に原口総務大臣が記者会見で「スケジュールは変わらない」と回答した。本誌も,総務省の関係者に問い合わせ,その方向で準備が進んでいることを確認した。

 通信と放送の融合法制については,2010年の通常国会に法案を提出する予定で,情報通信審議会の「通信・放送の総合的な法体系に関する検討委員会」(2009年夏に報告書)において議論が行われてきた。しかし,政権交代が行われ,一部では「民主党は法案提出を先送りする」という報道もあった。こうした報道に対して,内藤総務副大臣は本誌インタビューに答える形で,「完全な誤報。現在扱いを検討中」としていた(インタビューの内容は本誌2009年11月2日号および9日号に掲載)。

 原口大臣は,「報道の自由とか,通信の秘密などに配慮しながらしっかりとした法整備に取り組む」と述べている。

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