図1 構成と想定市場価格
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図2 料金
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図3 インターネット電話とIP電話の違い
図3 インターネット電話とIP電話の違い
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図4 専用コーデックの開発(2kbpsから対応可能で,帯域幅のゆらぎに強いという)
図4 専用コーデックの開発(2kbpsから対応可能で,帯域幅のゆらぎに強いという)
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図5 留守電との統合
図5 留守電との統合
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図6 FAXとの統合
図6 FAXとの統合
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図7 今後の方針
図7 今後の方針
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日本通信は2009年12月2日,モバイルIPフォン搭載の3G製品「もしもしDoccica」を12月10日に発売すると発表した。NTTドコモの3Gネットワークを利用するUSBコネクタ,モバイルIPフォン機能を搭載したパソコン用ソフトウエア「b」アクセス,パソコン用マイク付きイヤホンおよび8000円分の通話・通信利用権の4点を一つのパッケージにしたものである。市場想定価格は1万9800円である。

 もしもしDoccicaは,3Gを使用したモバイルIPフォンであり,インターネットに一切出ないIP電話として機能する。なお,家庭内のブロードバンド環境(無線LANを含む)下での利用や,海外での利用なども想定し,インターネット電話機能も搭載する。

 今後の展開として,IP化したことで可能となる利便性の向上も追求する。IP化により開発が容易となる事例として,「例えば2人で通話中に,家族や友人,あるいは仕事仲間も電話に入ってもらいたい場合に3人,4人と順次電話をかけていくことで,みんなで電話をかける」という機能を上げる。

 また,留守電やFAXとのインテグレーションを想定する。例えば自分の050 番号に来た電話は,ボイスメールとして送信できる。自分の声を吹き込むことで,パーソナルメモとして利用できる。FAX を送ってもらえれば,それをPDFファイルとしてメールで届くという機能である。カギはSIMカードであり,SIMカードで紐付けされた機器を連携させたサービスを展開できる。

 日本通信は,モバイルIPフォン用に占有帯域幅が小さく,かつ高品質なコーデックを開発し,もしもしDoccica に搭載した。既に「Windows Mobile」には移植済みであり,年内にはWindows Mobileのスマートフォンでの利用が開始される。

 コンシューマ向けMVNO からもスマートフォン対応への要望があり,Windows Mobile やAndroid を搭載したスマートフォンで日本通信のモバイルIPフォンが来年度ないし来年の前半には登場してくるスケジュールになっているという。

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