NECは2009年12月1日,ケーブルテレビなど地域ネットワークを利用して,遠隔医療相談や地域限定VOD(ビデオ・オンデマンド)サービスなどを容易に実現する自治体・CATV事業者向け地域情報システムを製品化し「テレとも」の名称で提供を開始したと発表した。

 自治体やCATV事業者が「地域に密着し,その地域ならではのサービスの提供や地域生活を支える安心・安全・便利な情報を発信する」という要求にこたえるため,どの家庭にもあるテレビを通じて,地域に根ざした様々なサービスを提供することにより、住民はもちろんのこと、域内経済の活性化を支援するという。

 「テレとも」は,家庭のテレビに接続する専用端末(「テレとも端末」)と自治体・CATV事業者内に設置するWebサーバーおよびVODサーバなどから構成される。NECが提供する「テレとも」は,特にデジタル機器に慣れていない高齢者などを考慮して開発したという。

 テレビ電話・Web閲覧・VODの3つの基本サービスを提供する。自治体・CATV事業者は,これらの基本サービスを活用して,例えば「巡回医療地区にテレビ電話サービスを提供」「地元イベント・個人活動のVOD配信サービス」「テレビとWebを使った地元の流通業界を活性化」など,地域に密着し,その地域ならではのサービスの提供や地域生活を支える安心・安全・便利な情報の発信が可能になる。

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