写真●独アビラ創設者のチャーク・アウアーバッハCEO
写真●独アビラ創設者のチャーク・アウアーバッハCEO
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 セキュリティベンダーの独アビラは2009年12月1日、ウイルス対策ソフト「Avira AntiVir」の日本語版を発売すると発表した。創設者のチャーク・アウアーバッハCEO(最高経営責任者)が東京都内で会見し、「日本では既に75万人が無償の英語版を利用しており、日本語版に対する要望に応えた」と強調した(写真)。

 アビラが日本語版を提供するのは、「Avira AntiVir Personal-Free Antivirus」、「Avira AntiVir Premium」、「Avira Premium Security Suite」の個人ユーザー向け3製品。AntiVir Personalは、無償のウイルス対策ソフトで、ウイルスやスパイウエアからパソコンを保護するための基本機能を備える。AntiVir PremiumはPersonalの上位版で有償製品。Webサイト経由の攻撃からの保護やメールスキャンなどの機能を搭載する。Premium Security Suiteは、Premiumの機能に加えてファイアウオールやURLフィルタリングなどの機能を追加した総合セキュリティ対策ソフトである。

 税込価格はAntiVir Premiumが3500円から、Premium Security Suiteが5000円から。有償製品の利用者は、日本語で電話による技術サポートを利用できる。

 アビラは2009年11月9日に日本法人を設立。日本法人の活動は当面、個人向け製品の販売が中心だが、「認知度を向上させた後、企業向けを強化する」(アウアーバッハCEO)。企業向け販売では、パートナー経由の間接販売を中心に展開する方針だ。国内では既にプロマークが販売代理店として活動。アビラの企業向け製品「Avira AntiVir Professional」や「Avira AntiVir Server for Windows」などを販売しており、「研究機関や自治体など約1000組織に導入実績がある」(プロマークの勝田恵三 代表取締役)という。