図1●PowerPoint 2010の「アート効果」機能を使って写真を鉛筆画風に加工できる
図1●PowerPoint 2010の「アート効果」機能を使って写真を鉛筆画風に加工できる
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図2●PowerPoint 2010上で写真の背景削除が可能
図2●PowerPoint 2010上で写真の背景削除が可能
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図3●プレゼンテーションをWMV形式のビデオに変換できる
図3●プレゼンテーションをWMV形式のビデオに変換できる
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 マイクロソフトは2009年11月30日、来年上半期にリリース予定の「Office 2010」に関する説明会を開催した。同社インフォメーションワーカービジネス本部の横井伸好 業務執行役員本部長は、「5億人のOfficeユーザーから寄せられるフィードバックや操作履歴データの分析結果を反映した次期Officeは、数あるマイクロソフト製品の中で最も進化したプロダクトになるだろう」と述べ、次期製品の完成度を強調した。

 ユーザーの操作履歴データの分析に基づいて実装された新機能の一つに、「ペーストプレビュー」がある。「多くユーザーがペースト操作のあとUndo(元に戻す)操作を実行していることが分かった。これは、思い通りにペーストできていないためだ」(横井氏)。ペーストプレビューは、Word 2010やExcel 2010でデータをコピー&ペーストする際に、ペースト後のイメージをペースト確定前に確認できる機能である。ペーストしたい位置を選択して、「貼り付け」オプションメニューのアイコンをマウスオーバーすると、選択位置にメニューに応じたペースト後のイメージが表示される。

 説明会では、PowerPoint 2010のベータ版を使ったデモも行った。次期PowerPointでは、プレゼンテーションのビジュアル効果をより高めるために、写真の編集機能を強化した。明るさやコントラストの調整、特殊効果(図1)、背景削除(図2)など、従来は専用の編集ソフトが必要だった画像加工がPowerPoint上で行えるようになる。さらに、プレゼンテーションをWMV形式のビデオに変換する機能も追加された(図3)。