写真1●サイボウズの青野慶久代表取締役社長
写真1●サイボウズの青野慶久代表取締役社長
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写真2●サイボウズ ネットサービス事業本部 事業企画部長 サイボウズLive プロダクトマネージャーの丹野瑞紀氏
写真2●サイボウズ ネットサービス事業本部 事業企画部長 サイボウズLive プロダクトマネージャーの丹野瑞紀氏
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 「企業間プロジェクトや,友人,家族との情報共有に利用できる新しいグループウエアを作った」---。サイボウズは2009年11月26日,都内でユーザー向けイベント「Cybozu Special Event」を開催。イベントの壇上で,同社の青野慶久代表取締役社長(写真1)は,新サービス「サイボウズLive」を2010年前半にリリースすると発表した。

 サイボウズLiveは,スケジュールや掲示板,設備予約,ファイル共有などのグループウエア機能をWebサービスとして提供するもの。パソコンだけでなく,携帯電話からも利用可能だ。従来のサイボウズのように社内での利用を前提としたものではなく,家族や友人,社外の人との情報共有に利用することを想定しているという。「会社で使っているグループウエアを“ファースト・グループウエア”とすると,サイボウズLiveは社外で使う“セカンド・グループウエア”である」(青野氏)。

 同サービスでは,グループ単位で情報を共有する。ユーザーは自由にグループを作成して,他のユーザーをメンバーに招待できる。一人のユーザーは複数のグループに所属可能。あるユーザーがどのグループに所属しているかは,ユーザー同士では非公開となっている。このため,複数の企業間プロジェクトで利用する場合や,仕事とプライベートの両方で利用する場合でも,所属グループが非公開なのでプライバシーが守られる。

 サイボウズLiveでは,情報共有のための機能のほかに,アドレス帳や個人スケジュールを備える。アドレス帳には,所属グループのメンバーが自動的に登録される。さらに,アドレス帳の情報はメンバーが公開しているプロフィールと同期される。「メンバーのプロフィールの変更が自動的に反映されるので,例えば,社外のメンバーが部署異動や転職した場合などでも混乱がない」(ネットサービス事業本部 事業企画部長 サイボウズLive プロダクトマネージャーの丹野瑞紀氏,写真2)。

 社内で使っているグループウエア製品とも連携する。サイボウズLiveを利用するパソコンに,「サイボウズLiveシンク for Windows」という専用ソフトをインストールすることでスケジュールなどの情報を同期できる。まずは「サイボウズ Office 8」との同期を可能にし,今後は「サイボウズ ガルーン2」など他の同社製品や,Googleカレンダーなど他社製品とも同期できるように機能強化していく予定だという。

 利用料は,1グループ20人以下のメンバーで利用する場合は無料(グループ数は制限なし)。21人以上のメンバーで利用する場合は有料となる。有料の場合の料金は未定だが,「月額数百円程度」(丹野氏)になる予定だという。