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 世界10カ国でデータセンター事業を展開する米エクイニクスの日本法人は、2009年の売上高が前年比で2けた増になることを明らかにした。ワールドワイドの売上高が同25~26%以上になる見込みで、日本法人も同様の伸びを見込んでいる。「金融や通信、Webコンテンツなどのニーズが増えている。日本では2007年に開設した施設を含め、2カ所にデータセンターを持つが、もっと増やしたいほどだ」(エクイニクス・ジャパンのデビッド・ウィルキンソン社長、写真)。
 
 世界中にデータセンターを備えるため、オンラインによるグローバルな企業間取引といったニーズにも対応できるのが、同社の強みだと言う。「今年になって日本では東京金融取引所や東京工業品取引所との提携を発表した。グローバルな電子取引所のインフラとして活用されている。不況の影響で金融向けの案件が遅れがちだったが、ようやく進み始めた」とウィルキンソン社長は話す。

 今後はクラウドコンピューティングの拠点なども狙う。消費電力の削減など環境を配慮したデータセンターにしており、新たな市場が見込めると期待している。ウィルキンソン社長は、「既にクラウド関連向けの顧客が日本でも出てきているし、環境に優しいグリーンな企業イメージも求められている。こうしたニーズにも応えられるようにして、今後も成長し続けたい」と語る。