ネットイヤーグループのネットイヤームーヴとネクシム・コミュニケーションズは2009年11月19日、パソコン向けWebサイトを携帯電話向けに変換する技術「IMP(Intelligent Mobile Platform)」を共同で提供すると発表した。パソコン向けポータルにあるWeb翻訳などのサービスや、ショッピングサイトの機能を、携帯電話などで利用できる形に変換できる。今後はネットイヤームーヴが顧客企業の携帯サイトの企画、設計を手がけ、ネクシムが開発する変換ツールの導入を支援する。

 IMPを既存のパソコンサイトに導入すると、アクセスしてきた携帯電話端末ごとにWebページのデザインを最適化し、分割して表示する。独自のデータベースで大手3キャリアの各機種を照合する。パソコン版を更新すれば携帯電話版も自動更新できるため、2重の管理をする手間がない。

 従来の変換サービスと異なり、機械的に画面左上からコンテンツを表示するのではなく、個々のコンテンツを分析し、最適化した配置を行う。コンテンツによっては分割したものを再合成して閲覧しやすくする。

 自動変換だけではなく、顧客企業に応じてデザインのカスタマイズも行える。カスタマイズ後のデザインでも、パソコン版と連動して携帯電話版の自動更新を行える。またCookie、SSLに対応し、ショッピングサイトなどの変換も行える。

 パソコンサイトを携帯電話でそのまま閲覧できるフルブラウザも普及しているが、ネクシムではその欠点として「高額のパケット通信料金を請求される場合がある」「ダウンロードに時間がかかり、データ量オーバーでエラーになる場合がある」「スクロールやページの拡大が必要な場合がある」などを挙げる。同社では変換サービスの方が、費用や閲覧速度の面で利用者の利便性が高いと見込む。 

■関連情報
・ネットイヤーグループのWebサイト http://www.netyear.net/
・ネクシム・コミュニケーションズのWebサイト http://www.nexm.jp//