日スウェーデン合弁のSony Ericsson Mobile Communications(SEMC)は,2009年11月16日から開催されている「Web 2.0 Expo New York 2009」の同社ブースで,開発中のAndroid携帯「Xperia X10」をデモしている(関連記事)。その設計思想の一端をSEMC独自アプリの「Mediascape」および「Timescape」のデモ動画で紹介する。

 両アプリケーションの根底にあるのは,SEMCが「フロー」と呼ぶコンセプトだ。そこには「情報の流れ」と「GUIデザインの流れ」という二つの意味が込められている。情報の流れという意味では,ユーザーが必要とする情報へのリンクを提示する仕組みを用意。デザインの面では,あえてGUIを構成するパーツに直線的なデザインを残さず,波模様の壁紙を筆頭に川の流れのようなパーツ配置を多用することでユーザーに対して“動きの次”を想起させようとしている。

Mediascape動画1

 まずはMediascapeによる,音楽コンテンツを起点とするフローのデモ。Mediascapeで音楽ファイルのサムネイルをクリックすると,YouTubeの関連動画にナビゲートするボタンを表示。YouTube動画のサムネイルを表示した後には,さらにGoogle検索のボタンを提示する。コンテンツを起点として自然な流れで情報を検索できるよう工夫している。