NHKは2009年11月17日,同月6日の夜7時30分から総合テレビで放送した「2009NHK杯フィギュア」の番組中,一部のデジタル・テレビで映像が一時見えなくなった原因の調査結果を報告した。

 現在日本で放送している地上デジタル放送は、電波産業会(ARIB)で規定した規格,および地上デジタル放送の運用規定に準拠して放送している。受信機もこれらに準拠して設計されている。

 今回,放送した番組の同録を検証したところ,番組および番組と連動したデータ放送ともこれらの規格,運用規定に準拠した内容だったという。

 不具合を起こしたテレビ・メーカーからの報告によると,「原因は,連動したデータ放送のデータ量に対して,過去の一部のテレビにおいてメモリーの空き容量が不足したために発生したことが判明した」という内容だったという。

 NHKは今後,受信機メーカーにテレビ側での対応を要望していく。また,これらの受信機でも,視聴者に迷惑がかからないように,データ放送のプログラムの構成を十分留意して放送していくという。

 今回は,6日から8日にかけて261件の問い合わせなどがNHKに寄せられたという。なお当該メーカーによると,ソフトウエアのダウンロードによる対処を予定している。メモリーの物理的な容量ではなく,ダウンロードした内容のリフレッシュがうまくいかないというソフトウエア上の問題があったようだ。

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