ネットマーケティングのエイジアとオンライン決済のSBIベリトランスは2009年11月17日、中国向けショッピングサイト事業で業務提携すると発表した。エイジアのメール配信システム「WEB CAS e-mail」を中国語(簡体字)化し、SBIベリトランスの中国向けモール型ショッピングサイト「佰宜杰.com」に導入する。現地で消費が活発になる「春節」前の2010年1月下旬からメールマーケティングを実施する予定。

 佰宜杰.comは、日本製品を中国本土のネット利用者に販売するサイトとして、SBIベリトランスが2009年1月に立ち上げた。11月現在17店舗が出店し、会員数は10万人。今回は同サイトの会員を対象に、WEB CAS e-mailを利用してメールを配信し、どのような手段のアプローチが効果的かを測定する。同時に中国のネット利用者のメール送受信環境を調査し、WEB CAS e-mailの最適化を図る。

 佰宜杰.comはWEB CAS e-mailの機能を組み込むことで、メール配信先の会員個人の属性や好みを把握する。また最新購買日、累計購買回数、累計購買金額の3つの指標から顧客としての優良度を判定するRFM分析を実施し、それらの結果に基づき会員個々人に合わせたメール(One to Oneメール)を配信する。これに加えWebサイト上の行動/購買履歴をもとにしたレコメンドメールの配信も行い、メール配信と売り上げの相関も分析する。

 マーケティングの開始時期となる2010年1月下旬は、中国の春節(2010年は2月14日)を前にした最大の商戦期。日本や欧米のクリスマスシーズンに当たる。この時期に本格的なメールマーケティングを実施することで、出店企業に大きなメリットがあると見込む。

■関連情報
・エイジアのWebサイト http://www.azia.jp/
・SBIベリトランスのWebサイト http://www.veritrans.co.jp/