英オックスフォード大学が出版する辞書「New Oxford American Dictionary」が選んだ今年の言葉は,「Facebook」などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイトで友だち関係から削除すること示す「unfriend(アンフレンド)」だった。

 同大学の米国出版局Oxford University Press USAが米国時間2009年11月16日に公式ブログに投稿した記事によると,このほかに技術関係で候補に挙がった言葉には,ミニブログ「Twitter」で関連の発言を見つけやすくするために付ける「hashtag(ハッシュタグ)」,インターネット接続に特化した安価な超小型ノート・パソコン「netbook(ネットブック)」,有料購読者のみにWebサイトの一部をアクセス可能にする手法「paywall(ペイウォール)」などがあった。

 米語辞書上級編集者のChristine Lindberg氏はunfriendが選ばれたことについて,「興味深い選考だ」と述べている。「unacceptableやunpleasant,あるいはuncapやunpackなど,形容詞や動詞にunを付けて反対の意味を示す言葉はいくつもあるが,unfriendは名詞であるfriendを動詞として扱っている点が基準と異なっている」と説明した。

 なお過去には,メカや運転技術によって燃費を最大限に高める「Hypermiling」(2008年),地元で取れた作物を食べる地産地消主義者「Locavore」(2007年)などが今年の言葉に選ばれている。

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