米Microsoftは米国時間2009年11月13日,同社が提供している無料ツール「Windows 7 USB/DVD Tool(WUDT)」に,オープンソース・ソフトウエア・ライセンスGeneral Public License version 2(GPLv2)が適用されたソース・コードが混入していたと発表した。同社は現在同ツールの提供を停止している。2009年11月第3週から,GPLv2の条件に従って,同ツールのソース・コードとバイナリを再公開する予定だ。

 WUDTは,ISO形式のダウンロード販売(ESD)版Windows 7から,起動用のUSBドライブやバックアップDVDメディアを作るためのツール。Microsoftがアプリケーション販売/配布サイトMicrosoft Storeで無償提供していた。

 Windows関連ブログWithin WindowsなどでGPLコード使用の疑いを指摘されて調査したところ,コード混入の事実を確認したという。Microsoftは「契約に基づいて他社に開発してもらったツールだが,コード検査過程で混入を見逃した責任を感じる」としている。

 米メディア(CNET News.com)によると,WUDTにはオープンソース・プロジェクトImageMasterのコードが使われていたという。

 なお,MicrosoftはMicrosoft Storeで提供しているほかのコードも検査したが,現時点で同様の事例は見つかっていないとしている。

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