総務省は2009年11月16日,「携帯端末向けマルチメディア放送」への参入希望調査の結果を発表した。この調査は,2009年10月1日から同年11月2日までの期間,行ったものである。

 受託国内放送を行うことを希望する者は,全国向け放送が3者,地方ブロック向け放送が3者である。委託放送業務を行うことを希望する者は,全国向け放送が16者,地方ブロック向け放送が22者だった。

 受託国内放送の希望を提出したのは,全国向け放送はメディアフロージャパン企画,マルチメディア放送の子会社として設立を予定する事業者(提出者はマルチメディア放送ら),四国のCATV事業者であるハートネットワークである。地方ブロック向け放送で提出したのは,V-LOWジャパン(仮称,提出者はエフエム東京,全7ブロック),日本電波塔(関東甲信越),ハートネットワーク(中国・四国)である。

 委託放送事業者の希望者には,多彩な顔ぶれが名を連ねた。全国向けでは,メディアフロージャパン企画が提出者となった事業会社やマルチメディア放送,さらにはソフトバンク系のモバイルメディア企画,さらにはWOWOWやキッズステーション,TXMM(仮称,提出者はテレビ東京),住友商事などである。

 独立系FM局らのグループは,マルチメディアミュージック(仮称)として,全国向けと地方ブロック向けの両放送で希望を出した。地方ブロック向け放送では,既存ラジオ事業者/放送事業者がそれぞれグループを組んで提出しているほか,道路交通情報通信ソステムセンターなどが,参入希望を出した。

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