写真●Dellが投入するスマートフォン「Mini 3」
写真●Dellが投入するスマートフォン「Mini 3」
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 米Dellは米国時間2009年11月13日,スマートフォン市場への参入を正式に発表した。Androidを搭載した端末「Mini 3」を11月下旬に中国で発売し,年内にはブラジル市場にも投入する計画だ。

 中国では,加入者数5億人を誇る中国最大手の携帯電話事業者China Mobile(中国移動)と,ブラジルではAmerica Movilグループ傘下で4200万人の加入者をもつClaroと提携する。Dellは端末の詳細を明らかにせず,写真だけを公開した。価格やサービス内容も明らかにしておらず,詳細は各通信事業者向け製品の発売と時期を合わせて発表する考えだ。

 なおChina Mobileは発表資料の中で,「Dellは,OPhoneベースの端末を初めて発売するメーカーの1社になる」と説明している。OPhoneとは,米GoogleのAndroidをベースに,China Mobileが独自仕様にカスタマイズした端末プラットフォーム(関連記事:世界での存在感増す中国企業,中国移動は「OPhone」をアピール)である。

 Dellは2009年4月に,China Mobileの3G無線データ通信サービスを利用できるネットブック製品「Inspiron Mini 10」を発売している(関連記事:デルも10型液晶のネットブック発売を検討中)。同社Global Consumer GroupプレジデントのRon Garriques氏は,今回のスマートフォン市場への参入について,「より小型で高機能のモバイル機器を顧客に提供する」というDellの消費者向け製品の進化のなかでは自然な流れだ,述べている。

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