米Mozilla Foundationは米国時間2009年11月10日,オープンソースWebブラウザの次期版「Firefox 3.6」のベータ2版を公開した。WebサイトでWindows版,Mac OS X版,Linux版が無償ダウンロードできる。日本語や英語など45カ国語以上に対応した。

 Firefox 3.6は,新版のレンダリング・エンジン「Gecko 1.9.2」を採用。JavaScriptの処理を高速化し,応答性を向上させて,起動時間も短縮している。ベータ2版では,非互換ソフトウエアに起因するクラッシュを防ぐ仕組みを追加したほか,前回のベータ1版から190件以上の修正を施した(関連記事:Mozilla,次期Webブラウザ「Firefox 3.6」のBeta1を公開)。

 Firefox 3.6はセキュリティ面を強化しており,導入済みのプラグインが最新版でないと直ちにアップデートするよう警告する機能を備える。このほか,ビデオ再生時のフルスクリーン表示が可能になった。新しいフォント形式「Web Open Font Format(WOFF)」や新たなCSS(Cascading Style Sheet),DOM(Document Object Model),HTML5に対応した。Firefoxを再起動することなく外見を変更できる機能「Personas」も搭載している(関連記事:「ブラウザとOSの境界を曖昧にする」---Mozillaの研究機関が作る“Webの未来”)。

 なおプラグインの大半はまだFirefox 3.6用にアップグレードされていない。Mozillaは,Firefox 3.6を試用する場合は互換性確認ツール「Add-on Compatibility Reporter」を使うよう呼びかけている。

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