NTTグループや通信機器メーカー,住宅設備メーカー,ホーム・セキュリティ企業などは2009年11月11日,「宅内直流給電アライアンス」(議長は北陸先端科学技術大学院大学の丹康雄教授)を発足させた。家庭での太陽電池や燃料電池の普及によって本格化すると見込まれる直流給電に必要な仕様を策定することを狙う。

 例えば,直流給電の電圧,コンセントの形状,配線時の規定,ノイズ対策の仕様,機器制御のプロトコルなどを定める。まずは,利害関係の少ない通信機器への直流給電を念頭に仕様を策定し,対応機器を広げていく計画だ。

 宅内直流給電アライアンスへの参加メンバーとして登録されているのは,NTT東西,NTTファシリティーズ,NTTアドバンステクノロジ,NTT研究所などのNTTグループに加えて,NEC,沖電気工業,住友電気工業,シャープ,TDK,東芝,富士通テレコムネットワークス,三菱電機,日立製作所,バッファロー,アイ・オー・データ機器,パナソニック電工,デンソー,関電工,長谷工コーポレーション,綜合警備保障,東京大学などである。

 月1回程度の会合を実施し,仕様を2年以内に策定していく計画だ。海外の標準化団体での標準化も実施する。

■変更履歴
本文1段落目に「宅内直流給電アライアンス」の議長名を追加しました。[2009/11/12 12:20]