ハンドヘルド型のテキスト読み上げ機器「Intel Reader」
ハンドヘルド型のテキスト読み上げ機器「Intel Reader」
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 米Intelは米国時間2009年11月10日,ハンドヘルド型のテキスト読み上げ機器「Intel Reader」を発表した。大きさはペーパーバックと同程度。印刷された文字を内蔵のカメラで撮影すると,文字をデジタル化して音声で読み上げる。失読症や視覚障害など文字を読むことが困難な人に向けた製品で,Intelが自社で企画,開発した。

 500万画素のオートフォーカス・カメラ,「Atom」プロセサ,4Gバイトの半導体ディスク(SSD)を搭載する。文字をカメラで撮った後,すぐにデジタル処理し,データを保存して読み上げる。読み上げている間は,背面の4.3インチ液晶ディスプレイで文字を表示する。本体には約600ページ分のテキストを保存できるという。このほかUSBコネクタを備えており,デジタル録音図書規格「DAISY」形式のコンテンツを本体に転送したり,本体でMP3形式に変換したコンテンツをパソコンに移動したりして利用できる。

 本体サイズは幅6.5×高さ5.35×厚さ1.3インチ(約165×136×33mm),重さは1.38ポンド(約625g)。販売代理店を通じて1500ドル程度で販売する。本の一章を丸ごとといった大量のコンテンツを処理する場合に向けて専用の撮影台「Intel Portable Capture Station」も用意している。こちらの価格は400ドル程度。

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