写真●マイエリアで使うフェムトセル小型基地局
写真●マイエリアで使うフェムトセル小型基地局
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 NTTドコモは2009年11月10日,小型の携帯基地局であるフェムトセルを使う新サービス「マイエリア」を同18日に開始すると発表した。ドコモがユーザー宅に,ブロードバンド回線につながった「フェムトセル小型基地局」を設置して(写真)自宅専用のFOMAエリアを構築。ここを介して通信や通話ができるようにするというものだ。フェムトセル小型基地局は,登録したFOMA回線だけ利用可能。多数のユーザーが使うことがある既存の基地局と比べ,混雑の影響を受けにくいという利点がある。フェムトセル小型基地局には,1契約当たり10までのFOMA回線を登録でき,4回線までの同時接続が可能である。

 同サービスでは「イマスカ機能」を提供する。マイエリアの契約者と登録者に限り,自宅専用のFOMAエリアに出入りするのを検知して,家族の帰宅などをメールで通知したり帰宅した家族へ伝言をメールで残したりできる。

 サービス利用には,マイエリア対応のブロードバンド回線とiモード,FOMA新料金プランの契約とマイエリア対応端末,フェムトセル小型基地局の設置が必要になる。ブロードバンド回線は,マルチセッションに対応し回線固有のIDを利用できるものが必要。現時点で対応するサービスは,NTT東西地域会社のフレッツ 光ネクスト,Bフレッツ,フレッツ・光プレミアムなど(対応サービスの一覧(ドコモのサイト)へ)。フェムトセル小型基地局につなげられる端末は,推奨機種として同日発表した4シリーズ19機種のうち13機種が挙げられている(推奨機種の一覧(ドコモのサイト)へ)。推奨機種は,メニュー設定により自宅のFOMAエリアを優先して自動的に使えるようになる。このほか901iシリーズ以降の一部を除く179機種も,端末のダイヤル操作でフェムトセル小型基地局につなげられる。

 料金は,初期費用が2100円。月額料金は980円。ただし2010年5月31日までの申し込み分はキャンペーンを適用。初期費用なし,月額料金は同日まで490円になる。音声通話料とパケット通信料はFOMAと同額。

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