米Microsoftは米国時間2009年11月9日，米SourceGearから「Visual Studio」向け開発支援ツール「Teamprise」の関連資産を買収すると発表した。2010年3月22日にリリース予定の「Visual Studio 2010」に「Teamprise Client Suite」の機能を組み込む計画。
「Microsoft Visual Studio Team Foundation Server」にTeamprise Client Suiteを組み合わせると，UNIX／LinuxおよびMac OS Xでもアプリケーション開発が行える。異なる環境で共通のツールを利用できるため，開発作業の手間軽減と時間短縮につながるという。Teamprise Client Suiteは，Eclipse用プラグイン「Teamprise Plug-in for Eclipse」，各種機能を単一のGUIアプリケーションで提供する「Teamprise Explorer」，Team Foundation Server用のコマンドライン・アプリケーション「Teamprise Command-Line Client」で構成する。
Microsoftは，Team Foundation Server 2010対応版のTeamprise Client Suite機能とTeam Foundation Server用クライアント・アクセス・ライセンス（CAL）をセット販売する。MSDN会員向けの「Visual Studio 2010 Ultimate with MSDN」では，標準サービスとしてTeamprise Client Suite機能を提供する（関連記事：Microsoft，「Visual Studio 2010」「.NET Framework 4.0」のベータ2版を公開へ）。
SourceGearは，MicrosoftがTeam Foundation Server 2010用Teamprise Client Suite機能の提供を始めるまでの期間，Teamprise製品の販売とサポートを続ける。MicrosoftはTeamprise関連資産の買収金額など，詳しい取引条件を明らかにしていない。
またMicrosoftはドイツで現地時間2009年11月9日，メッセージング／コラボレーション・サーバーの最新版「Exchange Server 2010」と同サーバー向けセキュリティ製品の最新版「Forefront Protection 2010 for Exchange Server」をリリースしたと発表した（関連記事：次期Exchange ServerでSQL Serverへのエンジン交換をテスト）。次期データベース管理ソフトウエア「SQL Server 2008 R2」のMSDN／TechNet会員向け技術評価版（CTP）ダウンロード提供も開始した（関連記事：Microsoft，「SQL Server 2008 R2」のCTPを今月リリースへ）。
[発表資料（Teamprise資産買収）]
[発表資料（Exchange Server 2010リリース）]
