カスタマイズ画面イメージ
カスタマイズ画面イメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 慶應義塾大学大学院生が運営するバッグ企画・販売会社アゲハは、顧客が商品のデザインや素材を変更し、投票によって新たに商品化できる参加型ショッピングサイトを立ち上げた。同社のバッグブランド「オリヒメ」のサイトを全面刷新し、11月6日からサービスを始めた。

 会員登録した利用者が、サイト上にある商品の形やサイズ、素材、色を変更し、新デザインとして提案できる。提案したデザインにほかの会員の投票が20件以上集まると、国内のバッグ職人の手で商品化する。それぞれのデザインに関するコメントも受け付ける。

 気に入ったデザインを会員の個人用ページに展示したり、友人に紹介したり、ほかの会員が提案したデザインをさらにカスタマイズする、などのコミュニケーション機能も備える。また投票は1商品カテゴリあたり1人3票まで、投票の有効期限は1カ月といった制限を設け、トレンドの変化を反映しやすくする。人気ランキングやトレンドレポートなども表示する。

 アゲハは、カスタマイズによる小ロット販売を「目的ではなく手段」ととらえ、アパレル市場の需要予測に利用する考え。デザインの提案や投票、コメントに対して、会員の性別、年齢、職業、地域、ファッション系統といった情報を関連付け、商品を知ったきっかけなども加えて集計する。これにより、どんなデザインが、いつ、どこで、誰に、なぜ、いくらで、どのくらい人気なのか、といった実需情報を把握し、適切な販路に素早く卸す仕組みを確立する。今後は自社ブランドのバッグ以外の商品についても、こうしたカスタマイズサービスを始める方針。

■関連情報
・アゲハのWebサイト http://www.e-orihime.com/