写真1●米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEO
写真1●米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEO
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写真2●アステラス製薬の野木森雅郁代表取締役社長
写真2●アステラス製薬の野木森雅郁代表取締役社長
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 マイクロソフトは2009年11月5日,企業や官公庁のCIO向けイベント「Microsoft Executive Forum」を開催。来日中の米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEO(写真1)が,「The New Efficiency=効率と効果の新方程式」と題して講演した。

 まずバルマーCEOは,「現在の不況下における企業のコスト削減要求は,景気が上向いても元に戻ることはない。このコスト構造が“New Normal(新しい正常な状態)”だ」と指摘。その上で,「New Normalにおいて,企業はより少ない投資でより大きな成果をあげることが要求される。それを可能にするのがWindows 7だ」と新製品をアピールした。

 バルマーCEOによると,Windows 7早期導入企業を調査した結果,パソコン1台あたり最大1万7400円のITコスト削減効果が得られたという。また,現時点で国内企業228社が向こう半年間にWindows 7導入を表明していることを明かにした。

 講演には,Windows 7導入を表明した企業の1社であるアステラス製薬の野木森雅郁代表取締役社長(写真2)も登壇。「2010年11月までにグローバルで2万台のPCにWindows 7 Enterpriseを導入する計画だ」と明かした。新OS採用の理由について野木森社長は,「グローバルで協力できる開発体制を作るうえで,拠点を問わずにシームレスに連携できるIT基盤が必要になったため」と説明する。「そのためのOSとして,マルチ言語に対応し,拠点間にセキュアなネットワークを提供するWindows 7は最適だった」(野木森社長)。

■変更履歴
第2段落で「New Norma」を「New Normal」に修正。第4段落と写真2説明で「野木森雅郁代表取締役」を「野木森雅郁代表取締役社長」に修正。お詫びして訂正します。[2009/11/06 02:16]