OKIは2009年11月5日、2009年4~9月期の決算を発表した。売上高は前年同期比34.1%減の1889億9800万円、営業利益は前年同期から89億3000万円増加して、16億4500万円の営業赤字であった。「調達コストや人件費などの圧縮を背景に、情報通信システム事業の営業黒字は確保した」(常務執行役員の鈴木久雄氏)。

 情報通信システム事業の売上高は同18.3%減の1103億4700万円、営業利益は前年同期と比べて52億円増えて、4億円の営業黒字となった。「国内のATM(現金自動預け払い機)リプレースや営業店システム刷新などの大型案件の一巡、官公庁向け案件の減少が減収につながった。これを調達コストや人件費圧縮で補った格好だ」(鈴木氏)。

 2010年3月期通期予想に関しては、売上高が5月公表時よりも40億円少ない4560億円。営業利益は据え置きの140億円であった。情報通信システム事業については、売上高2800億円、営業利益125億円を予定する。