日本ユニシスは2009年11月5日、2009年4~9月期決算に関する記者説明会を実施した。売上高は前年同期比14.3%減の1258億6900万円、営業利益は同66.0%減の14億100万円であった。会見した籾井勝人代表取締役社長は「特に製造業のシステム構築案件の落ち込みが業績低迷に大きく影響した。下期も自信を持って回復に転ずると宣言できる状況にはない。ただ金融や公共など一部業種に持ち直しの傾向が見られる」と説明した。

 事業セグメント別に見ると、SI(システムインテグレーション)やアウトソーシングなどを手掛けるサービス事業は、売上高が同11.5%減の963億7600万円であった。「システム構築や保守サービスの落ち込みが激しい一方、アウトソーシングサービスは唯一、堅調に推移している」(籾井社長)。

 ソフトウェア事業やハードウェア事業は、サービス事業以上に環境は厳しい。特にハードウェア事業に関しては、売上高が同26.4%減の167億6000万円となった。

 会見では、2010年3月期通期見通しも合わせて発表した。売上高は前期比3.3%減の3000億円、営業利益は同0.7%増の160億円を予定する。「下期は営業体制の強化、および地銀向け勘定系パッケージ『BankVision』の拡販を着実に推進し、売上増に結びつける」(同)と語った。

■変更履歴
記事公開当初,本文1行目に「2009年11月5日、2009年4~9月期決算を発表した」とあったのは,「2009年11月5日、2009年4~9月期決算に関する記者説明会を実施した」の誤りです。2009年4~9月期決算を発表したのは2009年11月2日です。以上,お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/11/6 15:40]