米Parallelsは米国時間2009年11月4日,Mac OS X用仮想化ソフトウエアの新版「Parallels Desktop 5 for Mac」を発表した。70以上の新機能を追加し,処理速度の向上を図った。また,Windows VistaおよびWindows 7の「Aero」ユーザー・インタフェースをフルサポートする。

 新版では,「Crystal」表示モードを搭載し,Windowsのデスクトップを完全に隠してWindowsアプリケーションを使うことができる。米Appleの「Trackpad Gestures」技術をサポートしており,Macアプリケーションで操作しているようにピンチ,ワイプ,回転などが行える。

 従来版と比べて最大300%高速化したほか,グラフィックス描画性能も7倍向上した。WindowsとLinuxゲストOS間でもテキストのフォーマットやレイアウトを維持したままコピー・アンド・ペースト処理を安定して実行できるようになった。

 対応機種はMac OS X 10.4.11以上を搭載したIntel Mac。ゲストOSとしてMac OS X Leopard Server/Snow Leopard Server,Windows 3.0/3.11/95/98/NT/2000/XP/Vista/7およびWindows Server 2003/2008のほか,SUSE,Red Hat,Debian,Fedora Core,MandrivaなどのLinuxをサポートする。

 希望小売価格は79.99ドルで,アップグレード価格は49.99ドル。10月1日以降にバージョン4を購入したユーザーは無償でアップグレードできる。また,ParallelsのWebサイトではトライアル版も無償提供している。当初は英語,ドイツ語,フランス語,イタリア語,スペイン語に対応し,中国語,チェコ語,ハンガリー語,日本語,ポーランド語,ロシア語は数週間以内に対応版をリリースする。

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