米VerizonやフィンランドNokia,韓国Samsung Electronics,英Sony Ericssonなど通信事業者や携帯電話メーカー大手12社が集まり,携帯電話向け次世代通信規格「LTE(Long Term Evolution)」のネットワークで音声通信やSMSのサービスを提供するための取り組み「One Voice initiative」を開始した。参加メンバーのVerizonが米国時間11月4日に発表した。

 すでに技術仕様「One Voice Profile」をとりまとめており,VerizonのWebサイトで公開している(PDFファイル)。

 2010年の商用サービス開始が見込まれるLTEは,最大データ伝送速度が下り100Mビット/秒、上り50Mビット/秒と高速通信が可能。One Voiceは世界各国のLTEサービス間で,音声とSMSのローミングを実現させようという取り組み。これにより,通信事業者がデータ・サービスに加え,音声やテキスト・サービスを併せて顧客に提供する際,既存のネットワークと併用する必要がなくなる。12社は,3GPPで規定されているIP Multimedia Subsystem(IMS)ベースのソリューションがサービス品質や信頼性,可用性といった点で最適と判断した。今後は仕様の普及を目指して業界に働きかけていく。

One Voiceの参加メンバーは,AT&T,Orange,Telefonica,TeliaSonera,Verizon,Vodafone,Alcatel-Lucent,Ericsson,Sony Ericsson,Nokia ,Nokia Siemens Networks,Samsung Electronics。

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