スマートフォン向け広告ネットワークを運営するAdMob(アドモブ、東京都港区)は2009年11月4日、iPhone/iPod touchアプリを対象にした動画広告の配信を開始した。アプリ起動時に広告動画を再生して、広告主のサイトへ誘導する。アドモブは、動画素材を多く持つようなエンターテインメント系企業などの出稿を見込む。

 動画の画面内には、特定のサイトへの誘導、ほかの動画の再生、関連画像の表示など最大4つのボタンを重ねて表示し、ユーザーに次の行動を促すことができる。再生できる動画は最長3分30秒。

 広告料金はインプレッション課金型。広告主は動画を配信するアプリのジャンルなどを指定できる。実際に広告配信が始まってからは、動画広告のCTR(クリック率)などの反応から最適な配信先を絞り込んでいくことができる。

 動画広告を流すかどうかはアプリ制作者側が決める。一方、ユーザーはスキップボタンを押して動画を見ずにアプリを起動することもできる。また、ユーザー1人に対して同じ動画広告は1日1回しか配信しないように制御する。

 アドモブはこれまで、同社の広告ネットワークに参加するiPhone/iPod touch向けアプリ向けにテキスト広告、バナー広告を配信してきた。日本国内では、配信先アプリのユーザーを合計すると月150万人程度にリーチしているという。