写真●左からMSR日本情報学研究者賞の審査委員長である長尾真氏,受賞者の神谷年洋氏,MSRアジア 所長の洪小文氏
写真●左からMSR日本情報学研究者賞の審査委員長である長尾真氏,受賞者の神谷年洋氏,MSRアジア 所長の洪小文氏
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 マイクロソフトの基礎研究機関であるマイクロソフトリサーチ(MSR)は2009年11月4日,第1回「MSR日本情報学研究者賞」の表彰式を開催した。この賞は,日本の若手研究者の支援と育成を目的に2008年10月に創設したもの。博士号取得後10年以内の研究者を対象に,情報学の分野で優れた成果をあげた人を表彰し,賞金400万円を授与する。

 第1回目の受賞者は,京都大学 大学院情報学研究科 准教授の五十嵐淳氏と,産業技術総合研究所 サービス工学研究センター 最適化研究チーム 研究員の神谷年洋氏(写真中央)の2人。今回,MSRが同日に慶応義塾大学 日吉キャンパスで開催した学術交流イベント「21世紀コンピューティングコンファレンス(21CCC)」のキーノートで,神谷氏に対して表彰式を実施した。なお,21CCCは11月6日に京都大学でも開催される予定で,五十嵐氏の表彰式はこちらで行われる予定だ。

 同賞の審査委員会委員長を務めた国立国会図書館長の長尾真氏(写真左)は,「第1回目となる今回は,国内の大学と公的研究機関から15人の研究者が推薦された」と説明。第1次選考の書類審査で15人から6人に絞り,プレゼンテーションと質疑応答による第2次選考で2人を選出したという(研究内容・授賞理由の詳細)。