富士通は2009年11月4日、スウェーデンの自動車会社ボルボカーズからアウトソーシングを独占受注したと発表した。2万台のパソコンと1000台のサーバーを対象にした運用サービスと、サービスデスクを提供する。契約年数や契約金額は非公表である。
今回の契約によりボルボカーズのIT部員のうち25人が富士通に転籍する。富士通は、この25人を含めた合計85人でスウェーデンのヨーテボリやストックホルム、ベルギーのヘントなどの拠点からサービスを提供する。
富士通が2007年に買収したスウェーデンのIT企業マンデーターがボルボカーズとアウトソーシング契約を結んでいたため、従来からボルボカーズとの取引はあったが、「当社以外の複数のITベンダーが契約を結んでいた」(富士通広報)(関連記事1)。今回富士通は複数のベンダーが参加するコンペで、独占契約を結んだ。
富士通はマンデーター買収後、スウェーデンで大手家電メーカー「エレクトロラックス」とも、大型のアウトソーシング契約を締結している(関連記事2)