茨城電通は,水戸コミュニティ放送(本社:茨城県水戸市)から,カラーコードを採用した電柱広告を受注した。10 月下旬から市内60箇所に掲出している。

 電柱広告を経由してFMコミュニティ・ラジオとインターネット(モバイル)を融合させたクロスメディアによる双方向の情報発信サービスという。使い方は,通行人(主に運転手)が電柱広告に印刷されている「カラーコード」にアクセスする。すると携帯電話経由で簡単にモバイル・サイトに接続でき,リスナーはサイトから聞きたい曲や番組への要望を書き込んでリクエストできる。

 普段からFMコミュニティ・ラジオ「FMぱるるん」を聴いているリスナーは勿論のこと,市内を通行する車のドライバーにも,積極的に訴求し電柱広告を通じて視覚的に「FMぱるるん」(76.2MHz)ブランドアップを図るという試みである。一番の利点としては,「サーバー・ベースの仕組みであり,番組からもリスナーからもインタラクティブに情報発信できること」という。

 このサービスを実行するにあたり準備することは「カラーコード」を広告板面に印刷するだけである。離れた距離で読み取れる「カラーコード」は携帯電話を利用でき,
情報発信希望者は,高額なシステム投資をせずとも,広くユーザーにアプローチできる。水戸コミュニティ放送は,今後もユーザー目線で地域に愛されるコミュニティ・ラジオとして意見を吸い上げて,リスナーの求める充実したサービスをより一層拡大していく考えという。

 今回,水戸コミュニティ放送は,連続して視覚的に訴求できる電柱広告に着目すると共に,2007 年から茨城電通が全国の電柱広告向けにサービス展開している「カラーコード」を付加して一般の人々がアクセスできる仕組みの提供に踏み切った。自社のパソコン向けホームページは勿論のこと,今回の画像やグラデーションを使った電柱広告やパンフレットなどの配布物にも「カラーコード」を採用してアクセス向上を図りる。

 更に、「カラーコード」の特徴であるデザインできる点も活かし,「FMぱるるん」をテーマとしたデザイン・コンクールの参加をリスナーや県内の学校に呼びかける計画も検討している。

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