写真●「RemoteCall 5」を使ってセッションを張っている顧客のパソコン(左)とオペレータのパソコン(右)
写真●「RemoteCall 5」を使ってセッションを張っている顧客のパソコン(左)とオペレータのパソコン(右)
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 韓国RSUPPORTはITpro EXPO 2009展示会(2009年10月28~30日に東京ビッグサイトで開催)で,SaaS型の遠隔サポート・ソリューション「RemoteCall 5」と,遠隔地のコンピュータをインターネット経由で遠隔制御するソフト「RemoteView 4」を展示している(写真)。

 RemoteCallは,Webブラウザ・ベースの遠隔サポート・ソリューション。オペレータが顧客のパソコンと接続し,トラブルを解決するといった遠隔サポートなどに利用される。画面共有や描画,ファイル転送,ホワイトボード,動画/音声チャット,プレゼン機能,セッション記録など多彩な機能を提供する。

 SaaS型サービスのため,顧客は遠隔サポートを利用するに当たって事前にプログラムをインストールする必要はない。オペレータの案内に従ってWebページから接続すると,オペレータによるオンライン・サポートが始まる。

 価格は年額21万8000円。これは任意のユーザーが同時に1セッションを張れる契約で,現実的には数十セッションでも大規模な数の顧客をサポートできるという。東芝のdynabook遠隔支援サービスをはじめ,楽天証券,NEC,富士通の顧客サポート,米国防総省のヘルプデスク(20万人が対象)などに採用されている。顧客側はWindows XP/Vista/7とMac OS X,オペレータ側はLinuxでも利用できる。

 一方のRemoteViewは,インターネットに接続できるところならどこからでもWebブラウザで自宅や会社のコンピュータを遠隔制御できるソフト。制御対象のコンピュータにはあらかじめエージェント・ソフトをインストールしておく必要がある。企業やデータセンターのサーバーの管理者,出張の多いビジネスマン,在宅勤務,支社や加盟店の遠隔支援などを想定している。

 対応OSはWindows XP/Vista。価格は1エージェント当たり年額1万8000円。11月に発表を計画している次期版(バージョン5)ではIntel vProに対応し,遠隔地のコンピュータの電源がオフであっても,オンにして遠隔操作できるようにする。また,Windows 7とWindows Server 2008 R2に対応する予定。